
現代社会における身体性の回復
2026年02月08日 17:35

現代社会では、テクノロジーの進化によって、頭で考えることばかりを重視し、身体の声を聞けなくなっています。でも、私たちには身体があります。頭で考えることが悪いとは思わないけれど、身体を忘れがちだ、ということです。
目次
影響力のある人の状態が組織を変える
頭で理解しても、身体が動かなければ何も変わらない
本当の変化は身体を伴ってこそ起こる
身体実感を通じて核につながる
緩みがあってこそ変化の兆しが生まれる
思考の当てにならなさと違和感の大切さ
身体をケアすることから始まる自然な循環
影響力のある人の状態が組織を変える
神戸でケアサロンをしています。経営者や管理職、ケア提供者、教育者を対象としています。それは、この事実を真正面から受け止めているからです。組織には必ず、理念を示し、決断を下し、全体をまとめる役割を担う人がいます。その人の状態が、組織全体に影響を与えます。
影響力のある人がエネルギーに満ち、安心安全な状態をつくる力を持っていれば、集団に属する一人ひとりも自然と力を発揮しやすくなることを、これまで数多く見てきました。
頭で理解しても、身体が動かなければ何も変わらない
「頭で理解しても、身体が動かなければ何も変わらない」
ケアに来られる方から、そんな言葉が漏れることがあります。危機的な状況に直面した時、人の持てる力が表れます。普段どれほど立派なことを言っていても、危機に面したら違うなんてことはざらにあります。それが悪いとか何とかでなく、ただ、現状そうなのだということです。よく自分が分かる。
本当の変化は身体を伴ってこそ起こる
生きている限り様々な出来事が起こり、揺らぎが生じます。どれだけ周りから見たら立派に見える人であっても同じです。その体験を重ねながら、揺れへの見方を変化させ、自分の思考や行動の癖を見つめ、修正と行動を積み重ねていく。この過程でしか、本当の変化は起こりません。
この変化は思考だけで達成できるものではないことを目の当たりにしてきました。精神論だけでも不十分です。身体が伴ってこそ、本当の意味での変容が起こります。表面の思考のセッションだけで無理矢理に変化を促そうとするのは、かなり無理があります。
一時的に分かった、抜けた気になっても、それは一時的です。多くの場合は、身体は拒否反応を示し、抵抗によって固くなっている状態で思考はさらなる複雑な絡まりとなり、2重3重の縛りになっていることがあります。
身体実感を通じて核につながる
また、表面的な身体へのアプローチだけでは十分とは言えません。スピリチュアリティとも言える、自分の核となる部分につながることが必要です。これがないと、自分を信じられずに外側の情報に振り回されてしまいます。ただ同時に、この「核」も身体実感を通じてしか感じることができません。
私はずっとこの両面の必要性を感じ、迷いながら試行錯誤を続けてきました。それが正解かどうかは分かりません。ただ、その経験から学んだことを還元するために、今は組織の中に中立的立場として入り、サポートをすることもしています。
緩みがあってこそ変化の兆しが生まれる
サロンのケアセッションの後、清々しい表情になり、恐怖や不安を持ちながらも進もうとする姿勢を取り戻す方がほとんどです。人によっては、身体も心も固く閉ざした状態から、自律神経が安心安全を感じ、身体の緩みとともに長年の囚われが解かれていくこともあります。
人は自分が見たいものしか見ません。固く閉ざされた状態では、新しい情報は入ってきません。論破や正論では人は変わりません。まず緩みがないと、変化の兆しが生まれるどころか、内側ではさらにガードを固めるだけです。固ければ固いほど、無理な変化にはリスクがあります。
身体は正直で、頭でどう考えようと、身体が受け入れられなければ、それは単なる外圧でしかないなと感じています。人間も自然の一部だから、身体を通じて得られる実感は、本来の有機的なあり方を取り戻す道だと考えています。
思考の当てにならなさと違和感の大切さ
思考はしばしば当てになりません。快適だと思い込んで選択していることがとても多くて、気づかぬうちに容易に外部刺激に振り回されていたりします。
気づくべきは、違和感を見逃さないことです。本当は気づいている自分がいるのに、気づかないふりをしている自分がいる。それを信じ、実感に落とすにはどうしても、身体の準備がある状態でなければ無理です。現代社会では刺激の多さから、その身体の準備ができにくくなっています。
身体をケアすることから始まる自然な循環
このことを前提に持つことで、自身の身体をケアしながら日々過ごしていくことが必要だと思っています。また、組織に影響力がある人にその自覚があると、集団全体が自然な循環の中に戻っていきやすくなります。それは強制や管理ではなく、一人ひとりが本来持っている力を発揮できる状態です。
そのことを自分自身の初心に還るための備忘録としても書いておこうと思います。今日も長々と読んでいただきありがとうございました!